絞殺魔(1968)☆☆☆☆

これはすごい面白かった。

画面分割のクールさのまず目が行くが、1カットの無駄もないのではないかという編集もすごい。途中のエスパーの下りはなんだったんだとは思うが……面白いからいいよね。

やたら事がテキパキ進むので最後アッサリ終わるのかと思いきや、クライマックスの演出も素晴らしく、娯楽性が高い一方できちんと心にも残る作品である。マジックミラーを使った演出はヘンリー・フォンダの細かなセリフが効いていて、白眉。

傾いたミラーにさももう一人の自分が映っているかのような錯覚、それをじっと見つめまるで悪魔のような自分を見つめている犯人の視線が、ガラス越しに犯人を悪魔と呼んだヘンリー・フォンダをじっと見つめる。クールじゃないですな。

ハンドバッグを性的行為に使う男を問い詰めるシーンのアオリのカットもかっこよすぎるし、クローズアップの編集の緊迫ぶり。フライシャー、いいですね!