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『リアル・スティール』

ボクシング映画といえば、その定番『ロッキー』シリーズに見られる駄目男の復権なんてストーリーが定番だと思う。

しかしあまりにド直球なストーリーは『ロッキー』シリーズでやり尽くされてしまったのか、近年はセコンドの立場に立つことで、間接的に復権するパターンが見られたと思う。努力家の弟と、天才ボクサーであった兄との絆も描く『ザ・ファイター』や、『ミリオンダラー・ベイビー』も(途中まではw)枯れた実力派トレーナーの復活劇と見れなくもない。

本作の舞台は、人ではなくロボット同士の格闘技が主流になった近未来。というかほぼ現代。元ボクサーの超駄目男チャーリーがロボットボクシングを通じて復権する映画である。といえば簡単だが、ロボットボクシングや親子関係の要素もたっぷりと描かれている充実した映画だと思う。

好評なのは十分と理解できるのだが、最後の勝負が予定調和的である。あそこまでの大活躍で親父の復活は存分に果たされたと思うのだが、なんか白けてしまった。もう十分親父と息子の絆は再生されてたと思うし、分かりやすく親父のすごさを表現する必要はなかったと思う。

親子関係(をメインとした人間関係)の再生には親父の復活は欠かせなかったのはもちろんそうだが、両方のエッセンスを絞りとった結果バランスが悪くなってしまったような。

バランス感覚はとてもいい映画なんですよ。ロボットボクシングって要素を取り込みながら、人間関係の描き方もすごく良くて。下手打ったらとても楽しめる映画ではないんですが、もう途中まではすこぶる面白い。それゆえに最後にもたついてしまった感じがある。

といっても面白くはあるんだけどね。なんかモヤッとします。

ヒロインは100点。ギリギリ現実に居そうなレベルでめっちゃかわいい。素晴らしいですね。