『評決』

監督 シドニー・ルメット

ルメット久々に……でもなかった。『その土曜日、7時58分』を見てた。

ルメットはめっちゃ大好き! って監督ではないのですが、『狼たちの午後』が多分人生で一番初めにとても面白いと思えた映画なので、非常に印象的な監督です。

不勉強で前述の2作と『十二人の怒れる男』、そして本作しか見てないのですが、利害と正義の間で葛藤する人間心理などは共通して見れると思います。そして基本的にこういうのに超弱いです。

はっきり言ってあまり上手い監督とは思えなくて……ん? と思う不自然なカット割がたまに散見されたり、劇伴の使い方が少し微妙だったり、脚本もかなりいいけど、ちょっと疑問の残る結末に思えなくも無い。それにこの結末は人によっては評価できないものかもしれない。そして観客におもねるようなポラロイドのショットは(徐々に明確になってくさまが撮りたかったのだろうけど)ちょっとひどいと思った 。

しかし、それを払拭するほどの良さがこの映画にはある。ポラロイドのカットの直後、機械音が鳴り続ける病室での、ポール・ニューマンの静かな演技。そして「弁護士なんだ」という言葉の重みよ。原語だと「I'm her attorney.」となり、よりシンプルにこの映画の核が伝わってきます。てかここ、吹き替えだとカットされてんすねw てめーこの映画のどこが見せてえんだあほかw

その後にも女性と主人公が法廷のあり方みたいなのを語ってるシーンがあるんですけど、これ全然吹き替え駄目。吹き替えクソだわ。まじで。字幕で見てね。なっちだけど……。

撮影は作品にズバッとあってました。暗くてナイスな画面です。