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『48時間』

監督 ウォルター・ヒル

ウォルター・ヒルは以前『ラストマン・スタンディング』を観たときイマイチピンとこなかったのだが、しかし本作はアクション映画の秀作であった。

銃撃戦の細かなカット編集は今の映画と比べるとつらいところもあるが、ガチッとはまる部分もあり見てて楽しい。

銃撃戦以外も本作は非常にテンポがいい。冒頭の何もない坂道へ視線を送る囚人からの数カットのスムーズさ。ニック・ノルティ演じる主人公の警官は、登場してから車を発進させるまでの数分で存分に性格が見えてくる。警察署に戻ってからの主人公の事情説明から取り調べからを、無理なく無駄なく一つのカットにまとめる手腕。ここはセリフ回しもいい。エディ演じる囚人にバーをプレゼントするところも、前カットのやかましさから「がこっ」と自販機の音だけで一転空気を変えるスマートさ。

白眉はカントリー・クラブ(でいいのか?)の尋問シーン。すっばらしい! 本作を見るとヒル監督は音を用いての演出がとても上手いのが見て取れる。別の作品もチェックしてみよう。

主人公二人ははみ出しものであって、幾度と無く映るモヤのかかった町並みはそれを証明しているようであった。

80年代といった感じの撮影がいい。夜の光がぼけて、まーるく映るの好きなんだよね。