『リベンジ』

監督 トニー・スコット

音楽 ジャック・ニッチェ

撮影 ジェフリー・キンボール

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あらすじは空軍をやめた主人公が、旅先で友人の妻と愛し合い、制裁される。主人公はその女を救うために、友人に復讐をかける。というもの。似たような筋書きの作品あったなーと思ったら、他でもないトニー・スコット監督作品『マイ・ボディガード』。こちらの作品のオチが原作と違ってしまったのは、本作の影響なのかなと思わなくもない。

『リベンジ』ですが、まずドラマ寄りなんですよね。『ハンガー』、『ラスト・ボーイスカウト』はまだ見てませんが、この頃の監督は娯楽性の高い作品ばかり作っているイメージがあって意外でした。だって『トップガン』、『デイズ・オブ・サンダー』、『BHC2』、『トゥルー・ロマンス』……主人公全員悩みなさそうじゃないですか。って羅列して、これブラッカイマーのせいでしたわ。全部ブラッカイマーが悪い。まあ本作は、トニー・スコットの中でもウェットな作りがされていて、それは本人の演出もありますが、それ以上に音楽がその印象を牽引してます。この音楽、素晴らしい! ジャック・ニッチェ、良い仕事します! 音楽がハンス・ジマーだったら、いつものトニー・スコットだったかもしれませんね。少なくとももっと復讐シーンが派手になっていたでしょう。

撮影はジェフリー・キンボール。安定の出来ですね。夜の撮影も適度にかっこいい。かっこよすぎない。大きく主張しない、しかしキッチリ作品の質を支えてる。好きですねー。

で、肝心の作品なんですが、どうなんですかこれ。多分原作だと前半のイチャイチャまでが丁寧に描写されてて、復讐も納得のストーリーなんですけど、30、40分でそこまでは描写出来なかったか。わざわざ女のために復讐に行くっていうの、尋常じゃない熱量がいると思うんですけど、理由づけが物足りなくて、主人公にスムースに感情移入できなかった。女が殺された! とか、俺がムカつくから! とかならまだ分かるんですけど、主人公の性格もそこまで過激でないしね。もっとブラッカイマー作品みたいな主人公の方が、逆に良かったのかもしれない。本作のしっとり感は失われてしまうが。

たまらんのはトニー・スコットっぽい冒頭か。「mother fucker!」の叫びは映画史上に残っても良いくらいの実に感情がこもった素晴らしいモノ。しかし、字幕が多分戸田奈津子なんですが、このシンプルな言葉に「このいまいましいゲス野郎!」って翻訳を充てるのはすごいと思いました。大爆笑。